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筒井康隆「玄笑地帯」
2006 / 06 / 12 ( Mon )
筒井康隆のエッセイ。
改行無し、話題もランダムだけど全部読めた。
これだけの量の文章を即興で、しかも面白いなんて。
「裏声で歌へますか君が代」
「純粋些末事没入力批判」
「楽器? 武器? 生殖器?」
「熱いシャワーの幸福」
「まあこのお田中角栄は」
「高3・尾川君からの手紙」
「続・尾川君からの手紙」
「ビール常飲期間中の夢」
「表現不可能な歯がゆさ」
「鍋やきうどんに気をつけろ」
「コンピューターは馬鹿か」
「突発性大量創作症候群」
「私、工業用小市民の敵です」
「SFは進化しておりますぞ」
「われらが不満の初夏」
「基地外に刃物というが」
「エリマキトカゲのサンバ」
「映画と芝居とオリンピック」
「ニコちゃんと赤ん坊の夢」
「馬鹿な神を持つ者の苦悩」
「エー証券投資のご案内」
「がほげほごほ喫煙者の逆襲」
「譫妄状態における麻雀」
「ありがたや全集無事完結」


「突発性大量創作症候群」が面白い。
こんな風にして閃いて、小説にしていくんだなと。
寝たくても眠れ無いほどの勢いで閃くことなんて無いだろうなぁ。

風邪をひいて一番つらいのは、クラリネットが吹けないことである。

やばい、私のクラリネットはケースが埃をかぶっている。
タバコを止めれば良いのに、とか思ったけどそういうものでも無いらしい。
タバコを吸わない人は文章で分かるのだそうだ。

「表現不可能な歯がゆさ」も面白い。
皆が共感できるモノは小説では無いのだそうだ。
読者が自分の体験に合わせて勝手に感動しているだけだから。
書くべきことはすべて書いたなどと思ってはいけないのである。常に歯がゆい思いがなければならないのである。常に表現したいことを完全に表現できないという歯がゆさがあり完全に表現しようとして永遠の努力をしなければいけないのが作家なのである。そして自分の感動を完全に表現することなどは絶対に不可能なのである。そうなのである。しかしプロ作家ならそこへ近づこうとする努力だけは永久に失ってはならないのである。絶対にそうなのである。だから作品は常に、表現できない自分の内面のそのまた内面のもやもや、ふわふわ、どろどろ、ねとねと、ねばねば、ぬるぬる、ずるずる、べとべと、どぼどぼのものが何らかの形で表現されていなければならないのである。そしてそんなものは読者にとって何かわかりそうな気はするものの結局は理解不可能なものなのである。当然なのである。だって当の作家にさえよくわかっていないものなのだから。これがいわゆる「歯がゆさ」だ。

文章は相手に理解してもらわなきゃ、とか思ってたのをひっくり返された気分です。
もちろん、プロでは無いけど。

この人と自分の好き嫌いがかぶるとなぜか嬉しい。
それについて書かれた文章を読むのが楽しいから。
自分では言葉にできなかった、何かもやもやしたモノを表現されているモノを読むとすっきりした気分になれる。

筒井 康隆 / 新潮社(1988/05)
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