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飯嶋和一「神無き月十番目の夜」★★★★☆
2007 / 02 / 14 ( Wed )
読書会、二月の課題本。

本を読んでから見たほうがいいかもしれませんが、生瀬一揆400年(html)のサイト。
生瀬の地図や写真が掲載されています。

実際にあった謎の多い一揆、
起こった時期が1602~1621年までの説があり、
小説中では徳川の時代に入った1602年の出来事として描かれています。
どの説でも旧暦の10月10日であるところは一致しているらしいというのも謎。


序章はとてもホラー的な展開、小生瀬の地に派遣された大藤嘉衛門は、
生活のあとが残っているのに村人が独りもいないという状況に直面する。
あたりに漂う戦場の臭い、カタノハと呼ばれる村の聖地で発見された村人数百人の死体。

一章からは村がそうなってしまうまでの日常を追っていく。
主役は村の肝煎り、石橋藤九郎。
この人が非常にいい男なので読み進めるのが非常に楽しい。
が、この男でも止められなかった最悪の展開を思うと心が重くなる。

月居の騎馬武者の戦振りや、村人の日常生活など細かい描写も書き込まれていて
村人達に感情移入しながら読み進めてしまった。

なんとしても平穏に争わずに検地を終わらせたい藤九郎や戦を経験した年寄り達、
村の誇りを穢されたとして憤り反撃を企む若者達、
村人や役人の間をウロウロし己の保身に執着する小者が数名、
検地検地後の昇進を考え横柄に振舞う役人達。
それぞれが村のため(自分のため)に考え抜いた行動を起こし、
組み合わさったときに最悪の展開を引き起こす。

それでも藤九郎なら何とかしてくれるという淡い期待も、
衝撃的なそしてあっけない事件のせいで打ち砕かれる。

読んでいて悲しくなる、でもとても面白い一冊でした。
この人の他の本も読んでみたい。
とりあえず次は「雷電本紀」を探してみようか。


飯嶋 和一 / 小学館
Amazonランキング:127069位
Amazonおすすめ度:

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