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堀江敏幸「いつか王子駅で」
2006 / 11 / 12 ( Sun )
読書会、課題本。
まず間違っても自分では選ばない本を読むきっかけを与えてくれた読書会に感謝。

主人公は、翻訳と臨時講師を職業とする自由人。
ふとしたきっかけで出会った印鑑職人で、
背中に昇り竜の彫り物のある正吉さんは人生の大先輩。

ところどころに出てくる、昔の競馬話や
主人公の趣味である古書についてはほとんどついていけない。
が、一冊の古書や日々のなんでもない風景に主人公の感じた心の動きを
文章から感じることができた、と思う。
一文一文は長いが、それによって思考を追いかけることができたんじゃないかな、と。
論理的に綺麗にまとめてある文章は読みやすいが、
内面・思考を追いかける文としては強すぎる。
考えるってことは多少の回り道もあるものだし。

主な登場人物の中で特に光っているのが、中学生の咲ちゃん。
陸上部で料理もできる。勉強の方はちょっとアヤシイ。
トム木挽きはこの本の笑いどころだと思うw
他の登場人物に比べて咲ちゃんの描写だけイキイキしている。
主人公、もしくは作者にロリコンの気配を感じた。
(私だけの意見ではなかったらしく安心した。

TB→
コウカイニッシ。
darjeeling and book
靄靄


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